二酸化炭素の排出の大幅削減を期待されて登場した電気自動車も、主要部品である蓄電池寿命の終末を今から考えた対策を考えてシェアーの

拡大を図っていかないと、廃プラの海洋汚染同様になってしまい、先手対策を考慮しないと先々廃棄処分コストの削減が困難に

なってしまわないか、化学分野の素人として不安がわいてきます。先日のニュースでインドネシアの海中、海岸に漂着したプラスチック廃棄物の映像が

流れました。便利で、安価で、環境に良いと(森林資源の枯渇問題の解決の一助となる)登場したプラスチック製品が再生処分技術の未熟のまま大量に

出回たため、今になって慌てている状態ではないでしょうか? 電気自動車搭載のバッテリー成分はリチウムイオン電池が使用されているそうです

そのリチウムも何種類かありますが近い将来供給不足による価格高騰が予想されています。特にコバルト酸リチウムにいたっては希少資源だそうですので

再生技術の研究を真剣に取り組まれそれなりの成果も期待されるかもしれません。しかしその他のリチウムは、比較的安価なため再生せずに

廃棄処分される物も出てくるかもしれません。リチウム廃棄物の科学的影響については、ズブの素人である小生には皆目見当は付きません

無害物質で取り越し苦労かもしれません。しかしながらこれらの化学物質の自然界への影響は未知数に変わりないと思います。

また、電池への充電を従来の発電での電力を使用した場合、CO2の削減効果はどのようなことになっているのでしょうか。

まだ、電気自動車のシェアーは微々たるものですが、今後増大した場合、その電池の再生、廃棄技術、充電効率の見通しは安心なレベルなのでしょうか

先に述べたように廃プラスチックと同様な問題が生じない先手対策を打つ必要があります(しかも安価で)近年自動車に廃棄料を販売価格に上乗せしており

ますが、現在でも悪質業者による、山林等に、廃車等の不法投棄が絶えないことも聞きます。その廃棄物の環境への影響は不明です。産業廃棄物業者

団体で見回っているやにも聞きますが、追い付かず現状をほとんど黙認状態らしいです。いわんや電気自動車の不法廃棄物が増えれば

その影響は想像したくないぐらいです。忘れかけているが、フロンガスによるオゾン層への影響、窒素化学製品公害、四日市喘息

これらは、戦後進んできた高度経済成長路線のマイナス部の顕在化部です。決して新技術、新製品の開発の大幅な遅滞を望んでいるのではなく

逆に、日進月歩の発展を大いに期待する一人です。企業の製品開発に関しては、いかにヒットするか・コストが下げられるか・効率よく製造でき

るかを考えることで利潤を上げることを第一に活動しているのは当然です。しかしそれを最優先するあまり先述したリスク対策を後回しした経験を

生かして、少し遠回りでも、処分、処理、再生、自然界への悪影響を開発時にコストをかけて製品化、新発売をした方が後々リスクが軽減すると思います

消費者も、値段、性能のみに目を向けず、これらの対策を取っている企業の製品を買う方が賢い選択だと思います。

今、自動車産業は曲がり角で欧州等では、将来炭素系燃料車は禁止するという動きも出ています。マスコミも本音をあまり強く出しすぎると

コマーシャル収入で明日のコメ飯より今日の麦飯に影響するので、難しい処です。斯く言う自分も今の企業活動によって恩恵を受け、飯をいただいている

身です。言うが易し、行うが難しで、天に唾を吐くようなジレンマに陥っていて、何を言いたいのかわからないままで終わりになってしまいました。